消費税引き上げにともなう定期券運賃

運賃が上がります

2014年4月より、消費税率が5%から8%に引き上げられる予定です。それに伴い鉄道の運賃も値上げされることとなります。しかし値上げと言っても、今までのように10円単位で四捨五入、といった簡単なルールではない値上げが検討されています。

1円単位での値上げも!?

現在注目されているのは、1円単位の値上げです。え?そんなことあるの?と思われるかも知れませんが、本当に検討されているのです。

というのも、今までは券売機が1円玉や5円玉に対応していないものが多いため、10円単位での値上げしかできませんでした。しかし今回、SuicaなどのICカードが導入されていることから、自動改札・精算機での1円単位での徴収が可能となり、ICカードで支払う場合に限り、1円単位の料金を実現できるのです。

1円単位で料金を計算する理由は「不公平感を減らすため」とのことです。10円単位の四捨五入では、消費税の端数が4円以下の区間では料金据え置きとなり、5円以上の区間では10円上がるため、区間により損得が出てしまうからです。

券売機では10円単位

券売機での乗車券販売は従来通り10円単位の四捨五入となる予定です。すべての券売機を1円玉・5円玉対応にすると、コストが膨大になることが理由とされています。

二重運賃の是非

しかし、券売機では10円単位なのにICカードでは1円単位となると、同一区間に二重の運賃設定ができてしまいます。これは利用者にとって複雑な料金体系というだけでなく、ICカードの残額が半端になるというデメリットがあります。

値上げルールは各社まちまち

とは言え、全鉄道会社が1円単位で値上げするわけではありません。

ICカードで1円単位の値上げを検討しているのは、首都圏のJR東日本と一部私鉄です。大雑把に言えば、Suica(スイカ)な会社とPASMO(パスモ)な会社の一部です。JR西日本・JR東海・関西の私鉄などはICカードでも券売機と同じ10円単位にする方向です。

まだ確定していません

値上げすることはほぼ確定しています。が、1円単位を実施するのかどうかは、まだ正式には決まっていません。利用者の声で変わるかも知れません。

なお、おおよその想定金額ではありますが、消費増税に先行対応した定期券料金検索を用意しました。よろしければご利用ください。

 

最終更新:2013年11月25日

 
 

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