たっぷりのお湯でゆでるのはなぜ?
パスタやうどん、そばの作り方を見ると、「たっぷりのお湯(熱湯)で」茹でるよう記述してあります。水やガスを大量に使うのはもったいないように思えますが、なぜ少量のお湯ではいけないのでしょうか。
温度変化を抑えるため
それはお湯の温度変化で、料理のおいしさが変わってしまうからです。
もし少しのお湯に材料を入れると、お湯の温度が下がります。極端な話、水になってしまいます。たとえば麺類を水から茹でたら、ぐずぐずになっておいしくなくなってしまいますよね。
麺を泳がせるため
また、お湯の中で麺が泳ぐように余裕を持たせるためです。お湯が少ないと、茹でている間に麺同士がくっついてしまいます。
ちなみに少ないお湯の中で、箸などで無理に掻き回して泳がせると、麺の表面がこすれてつるつるになってしまいます。これは食感が変化しますし、つるつるの麺はソースや出汁が絡みにくいので、料理の味に影響が出てしまうのです。
もったいないけれど工夫で
おいしく調理するために「たっぷりのお湯」が推奨されているのですが、やっぱりお湯がもったいない。
そんなときは、茹でた後のお湯で食器や調理器具を洗って再利用しましょう。
特に小麦(パスタ・うどん)の茹で汁は、その成分と熱によって、油がよく落ちますよ。
最終更新:2013年12月19日